ソニーの元社長・会長で、東京フィルハーモニー交響楽団会長兼理事長で音楽家としても知られた大賀典雄(おおが・のりお)さんが亡くなったそうです。
多臓器不全で81歳でした。
81歳なら体が弱くなってくるものなのか、けれどもあと10年は元気でいてほしかったですね。
東京芸術大からソニー入社なのでやや珍しい経歴でしょうか。
ソニー創業者の井深大さん、盛田昭夫さんと親交があったことで入社を勧められたそうです。
82年に社長に就任、レコードのLPに代わるCDの発売、米映画大手コロンビア・ピクチャーズ(現ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)の買収、家庭用ゲーム機「プレイステーション」などに大きく関わっていました。
95~00年は会長、03~06年は名誉会長、経団連(現日本経団連)副会長も歴任。
芸術分野では99年から会長兼理事長を務めた東京フィルの公演で指揮。 やはり人はいくつか専念するもの、得意とするもの、仕事以外でものめりこむ主務のようなものがいくつかあった方が人脈も視野も思考も広がり、人間が育ちそうですね。
ハワード・ストリンガー会長兼社長のコメント「ハードとソフトの両事業に着目し、成功に導いた、たぐいまれな経営者だった。
ソニーが世界的な企業に変貌を遂げたのは大賀氏の多大な功績と言える」 野球などでも打撃攻撃面、守備面とそれぞれ分野の違う人材がいて、それぞれ試合で必要となる出番はやってきますし、いかに多種多様な人材を確保するかというのも経営には大事でしょうか。
ミュンヘン国立高等音楽大学やベルリン国立芸術大学など経営や技術面を学ぶことはなく音楽を中心に学んでおられました。
日本は芸術が育たない=重視されない風潮があると言われますが、アニメ等も芸術とするならば活用できていないもの、宝はまだ埋まったままということでしょうか。
海外を考えた時には日本以上にデザイン重視と言われますし、芸術の力というのはもっと必要とされてくるのではないでしょうかね。